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DeFiはなぜ最近注目されているのか?

November 17, 2020

DeFi(読み:ディファイ、ディフィ)という単語は、ブロックチェーンの世界からの発祥であるが、最近は一般的なITニュースでも登場するようになってきている。なぜ最近になってDeFiが注目されているのだろうか、その背景やそもそもDeFiとは何かということについてご紹介しよう。

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DeFiの背景

2017年に世界銀行がまとめた統計によると、世界で銀行口座を持つことができない成人の人口は17億人いるという。彼らは、アンバンクトと呼ばれている。彼らが銀行口座を持てないのは、主に経済力と信用力の問題になる。当然ながら銀行は営利企業なので、お金も信用もない人に銀行口座を開くことはない。一方で、アンバンクトのうち、11億人は既にインターネットのアクセス手段を保有している。

日本にいると実感することができないが、実際に世界で金融サービスにアクセスできる人たちは一部であるということだ。これらを解決することができると目されているのがDeFiである。

DeFiとは

DeFiとは、Decentralized Financeの略で、日本語では分散型金融を意味する。DeFiを知るための前段として、まずブロックチェーンの特性について理解する必要がある。

DeFiの取引のベースには、改ざん不可能な分散台帳であるブロックチェーンが利用される。ブロックチェーン上には、取引が自動執行される条件を書き込むことができるようになっている。例えば、ユーザーが差し入れた金額が一定の額に達すると、取引を自動執行するといったことができる。このような仕組みは、スマートコントラクトと呼ばれている。

この仕組みは、第三者を信用することなく取引が実行できる画期的なものとなっている。つまり、理屈はこうだ。ブロックチェーンは改ざん不可能な分散型台帳なので、ブロックチェーンに書き込まれた取引条件で執行された取引は、改ざんされていないので確かなものである。ゆえに、ブロックチェーン上の取引は信用できるということができる。

実はこの理屈がDeFiでは重要になる。ブロックチェーン上の取引は全自動で行われるため、そこに仲介者を挟む必要がなくなるということだ。仲介者がいないと、サービス提供コストを劇的に下げることができるため、今まではコストの問題で金融にアクセスできなかった層を新たに取り込むことができるようになるというわけだ。

例えば、あなたが1,000ドルを借りたい場合をイメージしてみよう。従来の金融機関では信用審査が行われた上で、貸し出しが行われる。しかし、ブロックチェーンの世界では信用審査は存在しない。その代わり、借りるための担保金を差し出すことになる。担保金は、スマートコントラクトによりブロックチェーン上にロックされる。エスクローというイメージが最も近いかも知れない。もし、あなたが期日までに返済しない場合、担保が取り上げられる。期日までに返済ができた場合、担保が戻ってくるという感じだ。

今回は、例えのために米ドルで表記をしたが、実際にはDeFiで法定通貨の米ドルを直接扱うのは不可能だ。米ドルはブロックチェーン上で流通していないからだ。そこで、DeFiで利用されるのが暗号資産(仮想通貨)になる。イーサリアム(ETH)やテザー(USDT)など、いわゆるパブリックブロックチェーン上で流通可能な暗号資産である。

既に様々なDeFiが存在

では、どのようなDeFiがあるのかが気になってくるところであるが、ひとことで”たくさん”ある。以下は、海外のブロックチェーンメディアTHE BLOCKによる、イーサリアムと呼ばれるブロックチェーンを対象にしたDeFiのカオスマップだ。

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ご覧のように、既に多くの種類のDeFiサービスが存在している。代表的なものでは「Exchange & Liquidity」のUniswap(ユニスワップ)が挙げられる。様々なアセットを、仲介者なしで売買することができるため、誰でもアセットの交換をすることができる。また、「Credit & Lending」のCompound(コンパウンド)は、レンディングサービスだ。自分の暗号資産を担保として差し出すことにより、暗号資産の融資を受けることができるようになっている。そして、Compoundが記憶に新しいDeFiブームに火を付けた張本人である。

最近では、DeFiを利用したゲーミング分野が登場している。これはカオスマップにない新しい分野である。例えば、取引ゲームのMULAN(ムーラン)は、Uniswapの価格形成の仕組みを利用してアセット価格が管理され、プレイヤーは投資パフォーマンスの高みを目指していく。

DeFiは、金融全体の歴史から見ると極めて浅く、どれが生き残るのかは完全に未知数である。しかし、ブロックチェーンそのものの普及が確実視されている中、ブロックチェーンをベースにしたDeFiが普及しないというシナリオはあり得ない。これから数年で熾烈な淘汰が行われ、ますます洗練されていくことになるだろう。

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